ADHD(注意欠如・多動症)
「ADHD」とは?
ADHDはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、日本語では注意欠如・多動症という発達障害のひとつです。主な症状は、不注意、多動性、衝動性の3つで、これらが通常の人よりも著しく現れ、日常生活や仕事上で大きな支障があると判断される場合、ADHDと診断されます。
たとえばADHDの人の「不注意」とは、気を抜いたり怠けたりして起こるものではなく、本人が気をつけているにもかかわらず、自分の注意力をコントロールすることができなくなってしまうというものです。有病率は学童期の子どもで全体の1~7%(30人クラスで1~2名)、成人の1~7%程度で、男子は女子の3~5倍ほどといわれています。
ADHDは大人になってから発症するものではありません。患者さんは子どものころから症状に悩まされ、さまざまな努力をして状況を改善しようとしますが、なかなかうまくいきません。怠けている、悪気がある、親の育て方が悪いなどといった非難や誤解を受けることもあり、非常につらい思いをされています。ADHDは、かつては性格的なものと考えられていましたが、今は医学的な疾患とされています。
たとえばADHDの人の「不注意」とは、気を抜いたり怠けたりして起こるものではなく、本人が気をつけているにもかかわらず、自分の注意力をコントロールすることができなくなってしまうというものです。有病率は学童期の子どもで全体の1~7%(30人クラスで1~2名)、成人の1~7%程度で、男子は女子の3~5倍ほどといわれています。
ADHDは大人になってから発症するものではありません。患者さんは子どものころから症状に悩まされ、さまざまな努力をして状況を改善しようとしますが、なかなかうまくいきません。怠けている、悪気がある、親の育て方が悪いなどといった非難や誤解を受けることもあり、非常につらい思いをされています。ADHDは、かつては性格的なものと考えられていましたが、今は医学的な疾患とされています。
ADHDの症状
個人差や環境差はありますが、ADHDに特徴的な3つの症状を例にあげました。海外の研究によると、大人のADHDは子どものころと比べて多動性や衝動性がおさまり、不注意が目立つ傾向にあるようです。
- ▼不注意
- ・気が散りやすく、集中できない。注意力を維持できない。
- ・金銭や時間の管理ができない。
- ・物事の優先順位がつけられず、段取りよくできない
- ・忘れものや無くしものが多い。
- ・見通しが甘く、物事を先延ばしにする。
- ・事故に遭いやすい。
- ▼多動性
- ・仕事中、授業中、勉強中など集中できずにそわそわしてしまう。
- ・貧乏ゆすりや指先で机をたたくなど、身体の一部を動かす。
- ・ひどくおしゃべり。
- ▼衝動性
- ・人の話を最後まで聞いていられない。
- ・順番を待てない。
- ・後先を考えず、思いついたらすぐに行動したり、言ったりする。
- ・突発的な怒りが抑えられない。よくけんかをする。
- ・欲求がコントロールできない。
ADHDは、不注意、多動性、衝動性のあらわれ方によって、次の3つのタイプに分かれます。
- ①不注意優勢型
- 注意散漫、集中力の欠如、忘れっぽさなどの不注意が目立つ反面、衝動性や多動性は目立たないタイプ。俗に「のび太型」などと呼ばれる。
- ②多動・衝動性優勢型
- 落ち着きのなさ(多動性)や衝動性が目立つ反面、不注意はあまり目立たないタイプ。俗に「ジャイアン型」などと呼ばれる。
- ③混合型
- 不注意と落ち着きのなさ、衝動性などが同じ程度で目立つタイプ。ADHD全体の8割がこのタイプといわれている。
HOME >こころの病って何だろう? >ADHD(注意欠如・多動症)